やけどにアロエは大間違い!?知らずに使うと危険があります

やけど アロエ
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アロエはやけどにいいと昔から言われています。しかし、本当に効果があるのか不安な方も多いのではないでしょうか。

アロエのやけどを治すという効果について、私たち医大生で医学論文を調べました。私たちの出した結論は、アロエはやけどに効果がないだろう、というものです。

また、多くの方が危険なやり方でアロエを使っていることがわかりました。間違った使い方をすると、効果がないかもしれないだけでなく、逆にからだに害を与えてしまう結果になります。

この記事では やけどに対するアロエの効果と危険性と、アロエを利用する場合の正しい使い方 を説明しました。

やけどとアロエに対する正しい知識を持ち、安全な方法でやけどを治しましょう!

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1.医学論文を調べてわかったアロエとやけどの関係性

医学論文やNatural Medicine database(アメリカで最も科学的に信頼性の高い成分栄養データベース)でアロエとやけどの関係について調べたところ、やけどを改善したという信頼性の高い研究は一つも存在しませんでした。

そこで、アロエがやけどに効果的という説を書いている複数の書籍に関しても調べました。しかし、残念ながら学説レベルであり、効果があったという実験は全く存在しませんでした。

これらのことから考えると、アロエはやけどに効果があるとは言い難いというのが私たちの結論です。 効果がないだけでなく、間違った方法でアロエを利用すると非常に危険であることがわかっています。

2.間違った方法でアロエを使う危険性

間違った方法でアロエを使うことによって引き起こされる危険性は二つあります。

  • 傷口から菌が入り込む
  • 皮膚科での治療の邪魔になる

傷口から菌が入り込む

傷口から菌が入り込むことはとても危険です。というのも、それが原因でけいれんなどを引き起こすこともあるからです。

調査の結果、アロエを使った民間療法で最も多く見られた事例は、やけどの傷口から菌が入り込み、傷口が化膿して治るのが余計に遅くなるというものでした。

それだけでもかなりやっかいですが、さらにやっかいな事例は傷口から破傷風菌が入り込み、破傷風に感染してしまうというケースです。破傷風の症状としては飲み込みが難しくなったり、呼吸困難などがあります。呼吸困難が悪化すると、窒息死などを引き起こすことがあるやっかいな病気です。

皮膚科での治療の邪魔になる

アロエを塗り込んでいると、皮膚科でのやけどの治療の時に、それを取り除かなくてはなりません。

アロエを使う場合は、病院での治療の邪魔となってしまうという点には気を付けましょう。そのため、病院に行かなくてはならないような重いやけどの場合は、アロエを使うのはやめましょう。

3.やけどに対して安全にアロエを使う具体的手順

基本的には、やけどに対してアロエを使うべきではないというのが私の意見です。とはいうものの、利用してみたいという方もいるでしょう。そんな方のために、安全なアロエの使い方を解説していきます。

  1. 自分のやけどの状態を知る
  2. アロエの下準備
  3. アロエゲルを塗る

の3ステップです。以下ではそれぞれについて詳しく説明します。

step1.自分のやけどの状態を知ろう

アロエを使っても良いのは以下の条件を満たす時だけです。

  • 軽いやけど
  • 傷口がない
  • 赤色
  • 水ぶくれなし

それ以外の場合は皮膚科に行くようにしましょう。 また、重症度は色や痛みがあるかどうかなどで簡単に判断できます。以下でご自身の重症度を分類できます。

痛み 水ぶくれ 重症度分類
あり なし Ⅰ度熱傷
あり あり 押すと赤みが消える 浅達性Ⅱ度熱傷
赤、紫、白 なし あり 押しても赤みが消えない 深達性Ⅱ度熱傷
黒、褐色、白 なし なし Ⅲ度熱傷

アロエを使っても安全なのはⅠ度熱傷のみであることを押さえておきましょう。

step2.実際にアロエを塗る前にしておくこと

アロエジェルを塗る前には、アロエを煮沸消毒することが必要不可欠です。

というのも、アロエには様々な菌がついています。そのまま傷口に塗ってしまうと、ほんの小さな傷口から菌が入ってしまいます。その結果、やけどの悪化や化膿などを引き起こす結果になります。

煮沸消毒した後は氷水などで十分に冷やしましょう。 冷やすことで血管を収縮させ、菌が入りにくくなるからです。必ず行うようにしましょう。

step3.アロエゲルを塗る

アロエのゼリー部分を患部に塗ります。

ガーゼや包帯などは傷を作ってしまう可能性があるのであまりオススメしません。

4.まとめ

アロエをやけどに利用するのは、効果が保証されていないので基本的にはオススメしません。

もし頼ってみたいという場合は、必ず軽いやけどで傷口がない場合のみにしましょう。そうすることで危険な副作用から身を守ることができます。

安全にアロエを利用し、生活に役立ててください。

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