医学論文の調査で明らかに!マカの本当の効果

マカ 効果
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マカの効果を正しく知りたいとお思いではないでしょうか。

マカは滋養強壮に良いとされ、健康食品やサプリメント等で利用されています。

しかし、残念なことに、マカの効果についてはインターネットや一般に広く誤解されています。また、一部で商売目的でイメージ操作も行われています。

この記事では、マカの正しい効果について知っていただくために、私たち医大生で医学書、医学論文を調査し、わかりやすくまとめました。

ぜひ、正しい知識を知り、マカを生活に取り入れるかどうか判断しましょう!

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1.マカの科学的に根拠のある効果

マカの効果として考えられるのは、健康な男性の性欲を改善することです。

100近くの医学論文を調べた結果、科学的に効果が考えられるのはこの効果だけでした。この項では、一般に誤解されているそのほかの効果についても簡潔に解説しました。

1-1.健康な男性の性欲改善には効果の可能性あり

マカは、健康な男性の性欲を改善する可能性があることが、優良な研究(RCT)によりわかっています。

ただし、どういうメカニズムによるものかは未だ明らかになっていません。

性欲改善の研究

実験対象者 21~56歳までの男性56名
摂取量 1.5g/日or 3g/日
実験期間 12週間
研究の種別 ランダム化比較試験(RCT)
実験方法 性欲の評価はハミルトンテスト。4,8,12週でスコアを計測した。
実験結果 性欲の改善が、8週目以降で見られた。
血清テストステロン(男性ホルモン)とエストラジオール(女性ホルモン)のレベルはプラセボと変化がなかった。

参考論文:Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men. 

この研究により、

  • マカは性欲を改善する可能性がある
  • 男性ホルモンや女性ホルモンは変化させない

という二つの重要なことが示唆されています。

まだ、研究の数が少なく、確実に効果があるとはいえません。更なる研究が必要として期待されています。

1-2.マカの体内での働き

マカが性欲を改善することは指摘されていますが、どのように作用するかについてはわかっていません。

効果の根拠としてマカのメカニズムを解説している商品、webサイトを信じすぎないようにした方が良いでしょう。

1-3.一般に誤解されている効果について

性欲を改善するという研究情報を勘違いしたためか、一般には誤解された情報が出回っています。

今現在の研究を調査した結果を、表にまとめましたので参考にしてみてください。

考えられる効果のレベル 効果
効果の可能性がある 健康な男性での性欲改善
研究の質が低く、効果があるとはまだ言えない 精子数、精液量アップ
動物では効果の可能性があるが、人では根拠なし 更年期障害の改善(骨粗しょう症)
科学的な実験なし 骨粗しょう症以外の更年期障害
疲労回復
不妊症の改善

私の意見としては、健康な男性での性欲改善を目的とする以外ではサプリメント等を利用すべきではないでしょう。

詳しい内容については4.効果の根拠が薄い、あるいは根拠のないもので説明していますので、参考にしてみてください

2.マカの摂取量の目安

先ほどお話した研究から考えると、マカは1日1500~3000mgを3回に分けて摂取するのが最も効果的でしょう。

ただし、さきほどの実験によると、1日3000mg摂取した場合も1500mgの場合と効果は同程度だと考えられています。私の意見としては、少ない量で済むのなら過剰摂取をさけるためにも、1500mg/日が良いのではないかと思います。

健康食品を利用する場合は、粉末状のマカの方が良いかもしれません。抽出エキスは一部栄養素が除かれます。メカニズムが明らかになっていない以上、マカをすりつぶしたものが良いのではないでしょうか。

3.マカの副作用

食べ物に含まれる量を通常量摂取する場合、ほとんどの人に安全だと考えられています。

サプリメントなどで過剰摂取する場合については、明らかなデータがありません。そのため、商品に記載されている用量・用法を超えて利用するのはやめておきましょう。思わぬ副作用の恐れがあります。

アメリカの成分データベース(Natural Medicine database)の記載によると、妊娠中・母乳授乳期は使用してはいけません。思わぬ副作用の恐れがあります。

4.効果の根拠が薄い、あるいは根拠のないもの

  • 勃起不全(ED)の改善
  • 精子数アップ
  • 更年期障害の改善
  • 疲労回復
  • 不妊症の改善

これらの効果については、科学的な研究の質が低い、医学的に全く根拠がない、といった理由で効果があるとは言えません。

これらを目的とする場合は、マカの健康食品やサプリメントを使うべきではない、というのが私の意見です。

以下でそれぞれについてくわしく見ていきましょう。

4-1.研究の質が低く効果があるとは言えないもの

  • EDの改善
  • 精子数・精子量アップ

の二つに関しては一部で効果を示す研究もありますが、実験対象者が非常に少なかったり、研究の質が低いために、効果があるとは言えません。

勃起不全(ED)の改善

勃起不全の改善については、システマティックレビューという非常に信頼性の高い研究により、現状では効果があるとはいえないという報告がされています。

このため、マカをED改善目的で利用するのはあまりお勧めしません。

研究報告

2010年4月までを対象に17のデータベースで検索しふるいにかけ、4つのRCTについて検討したシステマティックレビューが行われています。

2つのRCTで勃起不全に効果があった、性欲を上昇させたという研究が見られものの、残りの二つの研究では何の効果も示さなかったという報告でした。ただし、どちらの研究も、実験者数、研究の方法が非常に限定的でなものでした。

そのため、マカの摂取が性機能改善に与える影響については、質の高いデータが不足しており判断できない と結論付けられています。

参考文献:Maca (L. meyenii) for improving sexual function: a systematic review.

精子数・精子量アップ

一部でマカを摂取することで精子数をアップするという研究報告がされています。しかし、実験参加者が9人と少なく、プラセボとの比較の行われていない信頼性の低い研究であることから、精子数アップに効果があるとはいえません。

このため、マカを精子数や精子量を増やす目的で利用するのはあまりお勧めしません。

研究報告

24歳から44歳の健康な成人男性9名において、マカを1日当たり1.5g もしくは3.0g を4カ月間摂取させる研究がおこなわれています。

精子の調査はWHOのガイドラインに準拠し、治療後FSH、LH、PRL、テストステロン、エストラジオールの指標を計測されました。

その結果、性ホルモンには直接影響を及ぼすことなく、精液量や精子数、運動性精子数が増加したという報告があります。

参考論文:Lepidium meyenii (Maca) improved semen parameters in adult men.

4-2.動物では効果があったものの、ヒトでは効果が証明されていないもの

更年期障害の予防(骨粗しょう症)

骨粗しょう症の予防について、ラットでは効果が見られましたが、ヒトでは効果があったという論文は見当たりませんでした。

ラットで効果があっても、ヒトでは効果がないということはよくあります。

そのため、骨粗しょう症の予防を目的にマカを利用するのはおすすめしません。

実験報告

卵巣摘出ラットにおいて、マカ抽出物を1日0.096あるいは0.24 g/kgを28週間投与した研究があります。

その結果、エストロゲン欠乏状態での骨密度の低下が抑制されました。

参考論文:Effect of ethanol extract of Lepidium meyenii Walp. on osteoporosis in ovariectomized rat.

4-3.科学的な根拠が皆無なもの

以下の3つについては科学的な研究が全く行われていませんが、インターネットなどで一般に広く知られています。

  • 骨粗しょう症以外の更年期障害
  • 疲労回復
  • 不妊症の改善
  • 冷え性改善

おそらく、マカが健康な男性での性欲を改善するということから、表現の勘違いや理解不足などによりこれらの効果が広まったのだと考えられます。

これらを目的にマカを使うのはやめておきましょう。全く根拠がありません。

5.マカの効果のポイント

これまで科学的な根拠に基づくマカの効果について解説してきました。

正しくマカの効果について理解し、生活に取り入れるかどうか判断していただきたく思います。

以下で簡潔にポイントをまとめます。

マカの効果のポイント

  • マカの効果で科学的根拠があるのは「健康な男性での性欲改善」だけ
  • それ以外の効果については根拠がなかったり、研究レベルが低いため、それらの効果を目的にマカを使うのはおすすめしない
  • 粉末状のマカを1日1500mg~3000mgを3回に分けて摂取するのが良い
  • 副作用はほとんどない。ただし、妊婦・授乳中はマカを摂取してはいけない

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