アルギニンの副作用はどういうものがあるのか知りたい、アルギニンを使ったら体調が悪くなったので不安だ、そういう方は多いのではないでしょうか。
当記事では医学生が医学文献や論文を基に、
- アルギニンによっておこる副作用
- 副作用が起きた場合の対処法
- 安全な利用法
についてまとめました。
これらについてしっかり知ることで、安全にアルギニンを生活に取り入れることができるようになります。ぜひアルギニンの副作用について知識をつけましょう。
1.アルギニンの副作用
アルギニンは短期間、適量摂取していれば安全な成分です。しかし、一部の人で副作用が考えられています。
副作用について知っておくことで、症状が出た時にすぐに対応できるようになります。自分自身の健康を守るためにもぜひしっかりと知っておきましょう。
代表的な副作用としては、頭痛、腹痛、吐き気があります。
それ以外に考えられる副作用としては
- お腹がゴロゴロする
- 下痢
- 痛風
- かゆみ
- アレルギー
- かおのほてり
- じんましん
- 気管支喘息の悪化
- 低血圧
- 頭痛
- アナフィラキシー
- 胃腸の不快感
- ヘルペスの悪化
- 腰痛
- 寝汗
- しびれ
- 妊娠中毒
- 早産
などが挙げられます。
アルギニンの副作用についてきっちりと知っておき、すぐに対処できるようにしておきましょう。
2.副作用が出た場合の対処法
副作用が出た時の対応策は人により異なります。
この項目では
- 一般の人での対処法
- 妊婦・子供の場合の対処法
- 副作用が起きた場合、そのあとサプリを使っても良いのか
の3つについて説明しました。
2-1.一般の人(妊婦・子供以外)
副作用が出た時はすぐにサプリメントの摂取を取りやめましょう。3日ほど経っても症状が改善しない場合は病院に行きましょう。
というのも、アルギニンの副作用のほとんどは摂取をやめるだけで改善するものがほとんどだからです。病院に行くのはそのあとで良いでしょうか。ただし、よほど苦しい場合はすぐに病院に行くのも良いでしょう。
2-2.妊婦・子供の場合
妊婦さんと子供で副作用が出た場合には、すぐに病院に行ったほうが良いでしょう。
子供の場合、サプリメント等による大量の摂取は死につながる恐れがあります。副作用が出る場合は過剰摂取の可能性もありますので、すぐに病院に行くようにしましょう。
また妊婦の場合、副作用により流産の危険性があります。
妊婦の方や子供の場合、副作用が出たら必ずすぐに病院に行きましょう。
2-3.副作用が起きた場合、そのあとサプリを使ってもいいの?
正しい利用法をしているのに、副作用が出た場合は絶対に利用しないでください。もし、どうしてもアルギニンを摂取したい場合は食品から摂取しましょう。
使い方が間違っていた方は正しい使い方で試してみるのも良いでしょう。
- 3ヶ月以内の短期間の摂取
- 40mg/日といった過剰摂取をしない
- 複数回に分けて摂取する
安全な利用法をしているのに副作用が出る場合は、再びサプリによる副作用が出る可能性が高いです。二度と利用しないようにしましょう。
3.アルギニンを摂取してはいけない人
アルギニンは一部の人では摂取することによって副作用が生じます。
健康を守るためにも、自分が摂取してはいけない人に当たらないか、チェックしておきましょう。
3-1.病気が原因でアルギニンを摂取してはいけない人
アルギニンの摂取が病気を悪化させる場合があります。
- ヘルペス
- 低血圧
- 心臓発作を起こしたことがある人
これらの病気の方ではアルギニンを摂取しないようにしましょう。
ヘルペス
アルギニンがヘルペスを悪化させるのではないかと考えられています。
というのも、ヘルペスウイルスの増殖にアルギニンが必要だというデータがあるからです。
ヘルペスの方はアルギニンを利用しないようしましょう。
低血圧
低血圧の場合、アルギニンは摂取しない方が良いでしょう。
というのも、L-アルギニンは血圧を低下させる副作用があるからです。血圧が下がりすぎるとめまいをはじめ、様々な健康上の被害がでます。
心筋梗塞を起こしたことがある人
心筋梗塞を起こしたことがある人はアルギニンを利用するのは危険です。
高齢者で、アルギニンが心臓発作後の死亡リスクを高くすることが実験により指摘されています。
実験方法:心筋梗塞の既往歴のある患者153名にアルギニン3 g×3回/日を6ヶ月間摂取させるRCTを行った。
実験結果:試験中の死亡率が対照群より高かった。
心筋梗塞を起こしたことがある人では、アルギニンを利用しないようにしましょう。
3-2.薬が原因でアルギニンを摂取してはいけない人
医薬品との相互作用により、副作用があらわれるため以下の二つの薬を使っている人は、アルギニンを摂取してはいけません。
- 心臓の循環改善薬(ニトログリセリン、イソソルビド等)
- 高血圧治療薬(ロタルタン、フロセミド等)
心臓の循環改善薬
アルギニンは血流を増大させる可能性があるので、心循環改善薬とともに使うとめまいや立ちくらみが多くなる可能性があります。
そのため、心循環改善薬を利用している方はアルギニンを利用しないようにしましょう。
ニトログリセリン、イソソルビド など
高血圧治療薬
アルギニンは血圧を下げる可能性があるので、高血圧治療薬とともに使うと血圧が下がりすぎ、めまいなどが多くなる可能性があります。
カプトプリル、エナラプリル、ロサンタン、バルサルタン、ジルチアゼム、アムロジピン、ヒドロクロロチアジド、フロセミドなど
3-3.手術前
手術前はアルギニンを摂取しない方が良いでしょう。
アルギニンは血圧に影響を与える可能性があるので、手術中の血圧管理に影響を与える可能性があります。
手術2週間前にはアルギニンの摂取はやめておきましょう。
4.まとめ
アルギニンは通常量を短期間摂取する分においては安全です。
しかし、副作用が起こることも十分にあります。どのような副作用があるのかしっかりと知っておきましょう。そうすることで副作用が起きた時にすぐに対処することができます。
また、対処法については人により異なります。自分の場合どう対応するのが良いのか知っておきましょう。
アルギニンの副作用についてしっかりと知り、より効果的にアルギニンを利用しましょう。
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