妊娠をすると、なんだか疲れやだるさを感じやすくなったり、にきびや吹き出ものができてしまったり、様々な体調不良が起こりやすくなりますよね。
特につわりの時期は思うように食事を摂るのが難しく、身近にある栄養ドリンクの活用を検討しようか迷う方がおおいことかと思います。 しかし、栄養ドリンクは赤ちゃんにとって良いものなのか、悪いものなのか、こんな疑問が出てきますよね。
でも大丈夫、栄養ドリンクは選び方と使い方をしっかりと守ることで有効に活用することができます。
そこで今回は、妊娠期に栄養ドリンクを飲むことで、赤ちゃんに影響はあるのか?といった疑問を解決していきます!また、妊娠初期に栄養ドリンクを使用する意味、正しい栄養ドリンクの選び方、安心して利用できる栄養ドリンク等についても、詳しく紹介していきます。
1.妊娠初期に栄養ドリンクを飲んでも大丈夫?
栄養ドリンクは妊娠初期の栄養補助として用いることができます。母体の健康維持や、赤ちゃんの健やかな成長のためには妊娠初期からしっかりと栄養をとることが大切です。
妊娠初期は体内のホルモンバランス変化が激しく、免疫力が低下して体調を崩しやすい時期になります。また、赤ちゃんにとっても体の土台が形成される、とても大切な成長の時期です。
1-1.妊婦さんが栄養ドリンクを飲む「メリット」
妊婦さんが栄養ドリンクを用いるメリットは、目的に応じて足りない栄養素を補給することです。栄養不足による疲れやだるさの軽減、免疫力の維持・向上など体調不良の予防・改善が期待できます。
基本的には、必要な栄養素は普段食べている食事から摂取することが望ましいです。
しかし、妊娠初期には必要な栄養量が付加されるうえ、悪阻(つわり)などの影響もあり、理想的な食事準備が上手くできなかったり、食事が思うように取れなかったりなど、通常以上に栄養が摂りづらい状況となります。
このようなとき栄養ドリンクを活用して、食事で摂りきれない栄養を補う方法のひとつとしてもいいでしょう。
1-2.妊婦さんが栄養ドリンクを飲む「デメリット」
栄養ドリンクは選び方や用法・容量を間違えると、栄養が不足してしまったり、カフェインの摂りすぎに繋がったりしてしまいます。
1-3.栄養ドリンクは赤ちゃんにとって大丈夫なの?調査しました!
ここで知っておきたいのが栄養ドリンクの安全性です。
結論から言うと、栄養ドリンクを摂取したことによる直接的な健康被害の症例や、可能性を示す研究論文は見つかりませんでした。
今回は、pubmedとJ-stageを使用し、妊婦さんが栄養ドリンクを摂取することによる健康被害があるのかどうかを確認しました。
健康被害の症例はなかったものの、エナジードリンクやコーヒー等に含まれるカフェインには赤ちゃんの発育に負の影響を与える、または与える可能性があることは数多くの報告がありますので、カフェインを多く含む栄養ドリンクは避けなければなりません。
よって、妊婦さんが栄養ドリンクを安全に活用するためには、目的の商品について詳しく知り、正しく選ぶことが重要です。では、正しく栄養ドリンクを選ぶ方法についてご紹介します。
※pubmed 医学・生物学文献データベース
※J-stage 論文等、学術資料を検索できるサイト
2. 栄養ドリンクを正しく選ぶためのポイント4つ!
2-1.商品の効能・効果の表示を十分に確認する。
商品ラベルに書いてある効能・効果の表示欄をチェックし「妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時」や「妊娠授乳期又は産前産後等の栄養補給」と書かれているものであれば安心です。
「医薬品」や「医薬部外品」に分類される栄養ドリンクはこのような表示が商品ラベルに書かれています。成分を見て判断するのは難しいので、妊婦さんにOKとはっきり書かれているものを選びましょう。
2-2.カフェインの入っているドリンクは避ける。
商品のラベルを確認し、カフェインの入っているものはなるべく避けましょう。
ただ「妊婦さんにOK」と書かれている栄養ドリンクにカフェインが含まれているものについてはどのようにしたらいいのでしょうか?
カフェインは一日200~300㎎程度であれば妊婦さんでも問題ないとされています。
ですので、ほかにカフェインを多く含むコーヒーや紅茶を飲んでいる場合はNG、ほかの飲み物はカフェインを少ないものを心がけているのであればOK、という判断にしましょう。
2-3.アレルギー成分をチェックする。
食物アレルギーを持っている方は商品ラベルの成分表示をみて、該当するアレルゲンが入っていないかよく確認してから選ぶようにしてください。
3.大手4つの製薬会社より選ぶ、妊娠初期におすすめの栄養ドリンクまとめ!
今回は、「妊娠授乳期又は産前産後等の栄養補給」と書かれた栄養ドリンクを選んでまとめてみました!栄養ドリンクを選ぶ際の参考にしてみてください。
3-1.風邪気味、体力維持・改善におすすめの栄養ドリンク。
・リポビタンノンカフェ(大正製薬)
・アルフェ オフケア(大正製薬)
・パブロン滋養内服液(大正製薬)
・アリナミンR(武田薬品)
・アリナミンRオフ(武田薬品)
・チオビタドリンク2000(広貫堂)※
・チョコラBBハイパー(大鵬薬品)※
3-2.疲れやすさの改善におすすめの栄養ドリンク。
・チオビタドリンク(広貫堂)※
・チョコラBBローヤル2(大鵬薬品)※
・チョコラBBライト2(大鵬薬品)※
3-3.肌の不調改善、貧血予防におすすめの栄養ドリンク。
・アルフェ ネオ(大正製薬)
・アルフェ オンケア(大正製薬)
3-4.目覚めが悪い、眠りが浅い方におすすめの栄養ドリンク。
・リポビタンフィール(大正製薬)
4. 要チェック!妊娠初期におすすめできないドリンク。
・レッドブル、モンスターエナジー等、エナジードリンク類
エナジードリンクの摂取は妊婦さんのカフェイン過剰摂取に繋がりますので控えてください。例えば、モンスターエナジー355mlには1本で142㎎ものカフェインが含まれています。ここ最近では、若者の間でエナジードリンクが流行していますが、安易に利用するのは避けましょう。
5.栄養ドリンクを摂取する際の注意点3つ。
栄養ドリンクを安全に使用するためには、用法・用量を守るなど摂取方法にも気を付ける必要があります。次に、栄養ドリンクを摂取する際のポイント3つについてお話ししていきます。
5-1.栄養ドリンクは常用しない。
栄養ドリンクはあくまでも栄養の補助アイテムとして活用しましょう。栄養ドリンクを毎日のように飲むことで、糖質の摂りすぎや他の栄養素の不足も考えられます。毎日の摂取は避け、どうしても栄養が摂れない時などの栄養補給として役立てましょう。
5-2.摂取方法、用量を正しく守る。
各商品のラベルには、用法・用量や使用上の注意などが表示されています。特定の栄養素やカフェインの過剰摂取を防ぐため、商品ラベルに示されている用法・容量を必ず守るようにしましょう。効果がありそうだからとたくさん飲むと、赤ちゃんにも影響してしまう可能性が考えられます。
5-3.薬や栄養ドリンク同士の併用を避ける。
薬と栄養ドリンクを一緒にとったり、複数の栄養ドリンクを同時にとることは止めましょう。
特に薬との飲み合わせに関しては、自己判断は危険です。
何らかの理由で薬を飲んでいる方は、医師や薬剤師に相談し、栄養ドリンクを飲んでもいいかどうか確認しましょう。
まとめ
栄養ドリンクは、「妊婦さんOK」と書かれているものであれば、用法・容量を守ることで妊婦さんでも安全に使用することができます。
本記事では、妊婦さんにおすすめの栄養ドリンクを紹介しました。栄養ドリンク選びで迷った際のヒントになったら幸いです。