腰痛、睡眠障害、足のむくみ、息切れ、胸焼けなどの体調不良から、気分が落ち込みやすいなどのメンタル面の不調など、妊娠中に起こるマイナートラブルに悩まされている方は多いはず。
「マイナートラブルの症状が一向に改善されなくてすごく不安…」
「でも何度も病院に通うと家計に響く…」
「何とか病院に通わずにマイナートラブルを改善させる方法ってないかな?」
このような症状に悩まされているあなたは、たくさんの不安を抱えているのではないでしょうか?
マイナートラブルの症状を改善するには、病院でアドバイスを受けるのが一番です。だからといって何度も病院に通うのは気が引けてしまいますし、原因がわかっても不安がぬぐえないこともあるでしょう。
そんな方におすすめしたいのが、妊婦さん同士で不安なことを相談できるプレママ・ママ向けコミュニティです。不安を共有したり、辛いトラブルを乗り切った先輩ママと交流できたりするので、一度のぞいてみませんか?
記事の前半では、マイナートラブルと赤ちゃんの関係性について解説しているので、この記事を参考にマイナートラブルのストレスを和らげましょう。
1.赤ちゃんへの悪影響は?マイナートラブルと赤ちゃんの関係性
マイナートラブルにストレスを感じる理由には、自分自身が苦しんでいることのほかに、「赤ちゃんに悪影響があるのではないか?」という不安感もあげられます。まずこの不安感を取り除くために、マイナートラブルと赤ちゃんの関係性について確認しましょう。
医学的には「マイナートラブルは母児への影響が少ない不快症状」と定義されている
医学書院が出版した『助産婦雑誌』によると、マイナートラブルは「医学的には問題が少なく、母児への影響も少ない不快症状」と定義されています。
何らかの体調不良などの自覚症状があるのであれば検診で相談すべきですが、医師から見て問題ない範囲であれば、赤ちゃんへの影響も少ないと考えていい、と言えます。
「マイナートラブルが赤ちゃんの発育不良を招く」という研究結果は見られない
しかし、「マイナートラブルが赤ちゃんに悪影響を及ぼすことはほとんどない」と分かったからと言って、ただちにママの不安が解消されるわけではありません。これから親になる人として万が一のケースを考えてしまうのは当たり前のことだからです。
では、「マイナートラブルが赤ちゃんの発育不良を招くのか?」というと、こちらもそれを裏付ける研究結果は見られませんでした。よって、「赤ちゃんに悪影響が出るかも知れない…」という不安感は心の中の真実ではあるにせよ、あまり現実的ではないと言えます。
そのため、赤ちゃんへの心配はひとまず置いておき、とりあえず自分の苦痛や悩みを解消させることに専念しましょう。
2.妊婦に起こりがちなマイナートラブルの症状と対処法
妊娠期に起こりがちなマイナートラブルとしては、以下の6つが挙げられます。いずれの場合も医師に相談したうえで対処を行いましょう。
症状 | 原因 | 対処法 |
腰痛 | 大きくなったお腹を支えるために、無理に腰が反ってしまうことが主な原因 |
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睡眠障害・不眠・強い眠気 | 体のかゆみや痛みなど身体的要因、うつや不安感などの精神的要因、急激な環境変化や習慣による生理学的要因などが考えられる |
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足のむくみ・静脈瘤 | 子宮が大きくなることで下大静脈が圧迫され、足から心臓への血液の戻りが悪くなることが主な原因 |
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動悸・息切れ | ホルモンバランスの悪化や軽度の貧血などが考えられる |
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胸やけ | 妊婦は子宮が大きくなることで胃が圧迫されるため、胃酸やガスの逆流が起きやすい |
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マタニティブルーズ | ホルモンバランスの悪化や、ストレスや育児に関する悩みが主な原因 |
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なお、マイナートラブルと認識されがちな症状の中で、特に気をつけてほしいのが貧血です。貧血は赤ちゃんの低体重や早産、出産時の出血を起こしやすいことが知られているため、治療が必要です。自己診断は難しいため、自覚症状がある場合は検診で必ず相談しましょう。
3.マイナートラブルの不安を解消できるママ向けコミュニティの存在
主要なマイナートラブルについて解説しましたが、あくまでこれらの症状はほんの一部に過ぎません。また、一言で腰痛や睡眠障害と言っても、その度合いや苦しさは千差万別。全員に同じ対処法が通用するとも限りません。
そのため、マイナートラブルは各人の症状にあった対処法を取るべきなのですが、だからと言って何度も病院に通うのは気が引けてしまいますよね。
そこでおすすめしたいのが、いわゆるママ向けコミュニティの存在です。これは、出産・育児に関する情報共有や地域交流をするためのサービスで、主にインターネット上でやり取りするオンラインタイプと、実際に対面で集まるオフラインタイプの2つがあります。それぞれのメリット・デメリットは以下の通りです。
メリット | デメリット | ||
オンライン | チャット/掲示板 |
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サロン/フィットネス |
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オフライン
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これらを利用する最大のメリットは、「病院よりも手軽にマイナートラブルに関する相談が行えること」でしょう。それぞれコミュニティには経験豊富な先輩ママがいるほか、専門のスタッフが常駐していることもあり、各人のニーズや悩みに合った解決策を提示してくれます。
また、コミュニティの中にはプレパパ向けのセミナーをおこなっているものもあり、マイナートラブルの大変さや苦しみを夫に理解してもらいやすいのもポイントです。
それでは、おすすめのママ向けコミュニティをオフラインとオンラインの2つに分けてチェックしていきましょう。
オンラインなら初産婦の約80%が利用する『ベビカム』がおすすめ!
オンラインのママ向けコミュニティとしては、以下の3つが代表的です。
コミュニティ名 | タイプ | 特徴 | 費用 |
ベビカム | マタニティ総合情報サイト |
| 無料 (※セミナーは一部有料) |
ママスタ | ママ向け交流掲示板 |
| 無料 |
マヒナマイン | マタニティ専門オンラインヨガスタジオ |
| 入会費 :¥10,000(税抜) マタニティヨガ(1回体験):¥2,220(税抜) |
※2020年8月時点の情報です
今回は、「規模の大きさ」「信頼性」「情報量の豊富さ」の3つを軸にピックアップしました。このうち最もおすすめなのは、年間延べ1,000万人以上、初産婦の実に約80%が利用しているマタニティ総合情報サイト『ベビカム』でしょう。
『ベビカム』では、チャット相談室や絵日記、ブログなど豊富なコンテンツが用意されており、マイナートラブルに関する体験談も多数投稿されています。パパと共に参加できる両親学級によって、マイナートラブルの辛さを理解してもらいやすいのも魅力です。
また、『ベビカム』がおこなうアンケート結果は、厚生労働省が資料を作成する際の参考として用いるほど信頼性が高いです。そのうえ、数あるコミュニティの中でもコロナ禍に対するアクションが最も活発なので、極めて信頼性が高いと言えるでしょう。
オフラインなら厚生労働省の後援を受けている『地域子育て支援拠点』がおすすめ!
引用:kosodate-oyasodachi-apple.org
オフラインのママ向けコミュニティは以下の3つが代表的です。
コミュニティ名 | タイプ | 特徴 | 費用 |
地域子育て支援拠点 | 地域交流スペース |
| 無料 |
アカチャンホンポ マタニティスクール | マタニティセミナー |
| 無料 |
LAVA HOT YOGA STUDIO | マタニティヨガ教室 |
| 入会金:¥5,000(体験レッスンを受けた当日に入会した方は¥0) |
ここでは、「気軽に利用できるか」「全国展開しているか」「マイナートラブル解消への取り組みがきちんとおこなわれているか」を基準に選びました。このうち、最も信頼性が高くて利用しやすいのが、厚生労働省の後援を受けている『地域子育て支援拠点』です。
これは別名『子育て支援センター』や『子育てひろば』とも呼ばれている地域交流スペースで、日本全国に約7,400ヵ所設置されています。地元のママと交流しながら、出産やマイナートラブルに関する悩みをスタッフに相談できるのが大きな特徴です。
また、『地域子育て支援拠点』では、働きながらの子育ても支援しているため、産後も何かと利用する機会が多いでしょう。詳しいサービス内容は、厚生労働省が作成している資料にも掲載されているので、こちらも合わせてチェックしてくださいね。
まとめ
この記事では以下の内容について解説しました。
- マイナートラブルと赤ちゃんの関係性
- 妊娠期に起こりがちなマイナートラブルの症状と対処法
- マイナートラブルの不安を解消できるママ向けコミュニティの存在
マイナートラブルの不安感や苦しみは妊婦にしか経験できません。夫や家族に共感してもらいづらい悩みも、辛い経験をしている妊婦さん・ママさんと共有することで、不安や苦しみをやわらげてくれるのに役立つでしょう。
不調はまず病院に相談、が最優先ですが、そのあとの不安感の解決には、このようなコミュニティを役立ててみてくださいね。