カリウム不足はとても危険!なりやすい人や予防法を知ろう

カリウム不足
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カリウム不足になるとどうなるのか、自分はカリウム不足なのではないか不安ではないでしょうか。

カリウムが不足すると、神経や筋肉の障害を中心に様々な症状が見られます。重症になると不整脈など命にかかわることもあります。

では実際に、どのような人がなりやすいのか、予防法やなってしまった場合の治療が気になりますよね。この記事では一般の方でもわかるよう、できるだけ簡単に解説しました。

ぜひしっかりと知識をつけ、カリウム不足を予防しましょう!

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1.カリウム不足の症状

カリウムは神経の働きに深く関係しています。そのため、カリウムが不足すると神経や筋肉を中心に、さまざまな障害が出ます。

よく見られるカリウム不足の症状

カリウム不足の症状としてよく見られるのは、疲労感や筋力低下などです。

どちらも一般的な症状ですので、症状からカリウム不足だと判断するのは難しいです。気になる方は病院にいき、血液検査をしてもらうのが良いでしょう。

血液中のカリウム濃度が3.5mEq/Lだと、カリウム不足(低カリウム血症)と診断されます。3~3.5mEq/Lでは軽度であり、症状が出ることはめったにありませんが、3mEq/L未満では筋力低下をはじめ様々な症状が見られます。

重症化すると非常に危険

カリウム不足がひどい場合、命にかかわるような症状が現れることもあります。特に、カリウムは心臓の調節機能にも関わっているため、重大なカリウム不足では不整脈などが起こります。

神経や筋肉

  • 疲労感
  • 体に力が入らない
  • うまく消化できない
  • 腸がつまる(イレウス)
  • 筋肉(横紋筋)が融けてしまう

心臓系

  • 不整脈
  • 心臓が本来の周期とは違うタイミングで収縮する(期外収縮)

腎臓系

  • 腎臓の働き低下(尿濃縮障害)
  • 多尿・多飲
これらの症状が出ると非常に危険です。カリウム不足にならないよう、しっかりと食生活から予防しておくのが良いでしょう。3.効率的なカリウムの摂取方法でカリウムを多く含む食材などを解説しています。

2.カリウム不足になりがちな人

では、どういうひとがカリウム不足になりがちかを解説していきます。

自分がカリウム不足しがちかどうか知っておくことで、予防しやすくなるでしょう。

2-1.極端なカリウムの摂取不足

日本人はカリウムがほんの少し不足気味だということがわかっています。

とはいうものの、普通の食事をとっている場合、症状が出るほどの不足になることはめったにありません

カリウム不足になりやすい食生活

  • 極端なダイエットをしている
  • 長期間野菜・果物を食べない

これらの人ではカリウム不足になる可能性があります。意図的に野菜などを食べるようにしましょう。

実際にどれくらい不足気味なのか

不足気味だから摂取すべきというサプリ等の宣伝文句もありますが、実際にはどれくらい不足しているのでしょうか。

結論から言うと、男性はほんのわずかに不足しており、女性では十分であることが多いようです。

厚生労働省の報告1)2)によると、18歳以上の男性では2500mg/日摂取目安のところを、2329mg/日しかとっておらず、200mgほど不足しているようです。逆に女性では2000mg/日が摂取目安で、2143mg/日摂取しているため十分摂取していると言えます。

このことを踏まえると、過剰にカリウム不足を心配せずに、普段から野菜を多めに食べるよう意識するくらいがちょうどよいでしょう。

2-2.病気

カリウム不足の原因としては、食事からのカリウム不足よりも病気や薬が原因の方が圧倒的に多いです。病気が原因の場合は、大きく分けて腎臓からのカリウム喪失によるものと腸などの消化管からのカリウム喪失によるものの2つに分けられます。

腎臓からのカリウム喪失

病気が原因で、腎臓でのカリウムの排泄が増加することがあります。

該当する病気には

  • クッシング症候群
  • 原発性高アルドステロン症
  • レニン分泌腫瘍
  • 先天性副腎過形成
  • リドル症候群
  • バーター症候群
  • ギテルマン症候群

などがあります。その他にも腎臓そのものに障害がある場合にもカリウム不足が起こることがあります。これらの病気や腎臓の病気をお持ちの方は主治医の方に確認しておくとよいでしょう。

消化管からのカリウム喪失

数か月など長期間にわたる下痢が起こる場合、カリウム不足になる可能性が高いです。

というのも、腸などの消化管は他の臓器に比べカリウムの濃度が高く、下痢などが数か月続くと消化管からカリウムが排泄され続け、低カリウム状態になってしまいます。

2-3.カリウム不足を引き起こす薬

一部の薬では、腎臓からのカリウムの排泄を増加させてしまう作用があります。

  • 利尿薬(チアジド系利尿薬,ループ利尿薬,浸透圧利尿薬)
  • 緩下剤
  • ペニシリン系抗菌薬
  • プラチナ系抗腫瘍薬

これらを利用している方は医師に確認しておきましょう。低カリウム血症になる恐れがあります。

2-4.ダイエットのために下剤や下痢を引き起こす健康食品を利用している人

ダイエットのために下剤を乱用したり、下痢を誘発する健康食品を利用している人での低カリウム血症が増えてきています。

消化管はカリウム濃度が高く、下痢によりカリウムを多く失ってしまいます。特に長期にわたって利用し続けると危険です。

ダイエットのためとはいえ、下剤や下痢を引き起こす健康食品の乱用は絶対にやめてください

3.効率的なカリウムの摂取方法

低カリウム血症を予防するためには、効率的なカリウムの摂取法を知っておくのが良いでしょう。

3-1.カリウムを多く含む食材

野菜 果物 豆類
パセリ 1000mg アボガド 720mg 大豆 1900mg
ゆりね 690mg バナナ 360mg エンドウ豆 970mg
にんにく 530mg メロン 350mg フライビーンズ 710mg
モロヘイヤ 530mg キウイ 290mg 納豆 660mg
シソ 500mg さくらんぼ 260mg おから 230mg
枝豆 490mg ザクロ 250mg うずら豆 230mg
ほうれん草 490mg パパイヤ 210mg 豆乳 190mg

3-2.サプリメントを利用する

サプリメントはカリウムの含有量が表示されていて、1600mg/日以内の商品にするのが良いでしょう。

というのも、カリウムは過剰摂取でも命にかかわることがあるためです。カリウムの過剰摂取の記事でカリウムを過剰摂取するとどうなるのか丁寧に解説していますので、参考にしてみてください。

その条件を満たすサプリメントとしては、カリウムバランサーなどが良いのではないかと思います。

すでに低カリウム血症だと診断された人、お薬を飲んでいて低カリウム血症が予想される方は、自己判断でサプリメントを利用せず、主治医との相談のうえで判断に従ってください。下手にサプリメントを使うと治療を遅らせたり、取り返しのつかない副作用の危険があります。

4.カリウム不足と診断された場合の治療法

ここでは、病院に行ってカリウム不足だと診断された場合、どういった治療を受けるのか、簡単にお話したいと思います。

ほとんどの場合はカリウム補給薬

ほとんどの場合、カリウム補給薬を摂取することになります。

ただし、腎不全、糖尿病の患者さんでは注意が必要で、投与後のカリウム濃度をチェックします。

栄養素を補給したらすぐ直ると誤解される方もいます。しかし、カリウムは遅れて細胞内に移動するため、薬を飲めばすぐ治るというわけにはいきません。数日の治療が必要になります。特に、長期の栄養不足が原因の場合は数週間の治療が必要になります。

カリウム補給薬以外の治療

低カリウム血症が重症の場合や経口療法で改善しない場合

こういった場合には、カリウム溶液を静脈注射することが多いです。特に、低カリウムが原因の不整脈では、急速にカリウム溶液を注射することになります。

腎臓からのカリウム損失がある場合

カリウム保持性の利尿薬(スピロノラクトンなど)を用います。

低マグネシウム血症も伴う場合

先にマグネシウムの補正を優先することになります。

5.まとめ

カリウム不足は命にかかわることもあり、とても危険です。

そのため、予防がとても重要です。特に食生活が偏っている方では日ごろから野菜や果物を食べるよう気を配りましょう。それだけでカリウム不足になる可能性は大きく減ります。

この記事を読んで、カリウム不足になってしまう人が一人でも減ることを願います。

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参考文献

医療関係者向け専門書籍・サイト

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