アルギニンを使うなら最も効果がでやすい方法で摂取したいですよね。
あまり知られていないことですが、実は目的によってアルギニンの摂取量の目安が異なります。
目的別のアルギニンの摂取量を知っておくことで、より効果的に目標を達成できるのでしょう。この記事では医学論文等で効果があったとする摂取量を中心に紹介しています。また、いつ飲めばよいのか、どれくらい飲み続ければよいのかについても解説しました。
ぜひアルギニンの目的別の摂取量を知り、生活に取り入れてみてください!
目次
- 1-1.身長を伸ばしたい場合の摂取の仕方
- 1-2.筋トレでの摂取の仕方
- 1-3.ダイエットでの摂取の仕方
- 1-4.高血圧での摂取の仕方
- 1-5.精液を増やしたい場合の摂取の仕方
- 1-6.勃起不全での摂取の仕方
- 1-7.育毛での摂取の仕方
- 1-8.認知症での摂取の仕方
- 1-9.その他
2.効果的にアルギニンを摂取するための食事・サプリメントの活用法
1.目的別の摂取量や摂取タイミング
この項目では目的別の摂取量・摂取タイミング・摂取期間をまとめています。
医学的な実験があるものに関しては、実験で効果があったという量を紹介しています。しかし、目的によっては実験が見当たらないものもありました。その場合は一般に推奨されている量を紹介しています。
摂取量などについて正確に知り、効果的にアルギニンを利用しましょう!
1-1.身長を伸ばしたい場合の摂取の仕方
身長を伸ばしたい方は1日4gを複数回に分け、就寝前と空腹時に摂取するのが良いでしょう。
摂取量について
アルギニンは成長ホルモンの分泌を促すため、身長を伸ばす効果があるのではないかと考えられています。
身長が伸びたという実験はありませんでしたが、成長ホルモンの分泌を促進したという実験結果はありましたので、その実験での摂取量が1日4gでした。
飲むタイミングについて
就寝前と空腹時など2〜3回に分けて摂取するのが良いでしょう。
理由は3つあります。
- アルギニンは空腹時に最も吸収されやすいと言われている
- 成長ホルモンは夜の22時から2時に多く分泌される
- 一度に多く摂取すると思わぬ副作用を招く恐れがある
これらのことを考えると、就寝前と空腹の時に分けて摂取するのが一番良いように思います。
15歳以下ではサプリメントの利用はやめておこう
15歳以下ではサプリメント等を利用して摂取するのはやめておいた方がいいでしょう。
というのも、小児では大量の摂取の場合、死に至る危険性があることが指摘されているからです。(参考元:Natural Medicine Comprehensive database)
15歳以下ではサプリメントではなく食事からアルギニンを摂取するようにしましょう。身長を伸ばすために死の危険性をかかえるのは割に合わないでしょう。
1-2.筋トレでの摂取の仕方
筋トレを目的としてアルギニンを摂取する場合は、4g/日を筋トレ前or後の空腹時に摂取するのが良いでしょう。
ただし、1回に4g摂取してしまわないよう注意しましょう。
摂取量について
身長を伸ばす場合と同様に、筋トレに効果があったという実験はありません。
成長ホルモンが筋肉に効果があるのではないかという意見に基づきアルギニンが筋トレに利用されているので、成長ホルモンの分泌を促進した実験を参考にするのが良いと思います。
成長ホルモンの分泌を促進した実験では1日4g摂取していました。筋トレの場合もこれを目安にすると良いのではないかと思います。
飲むタイミング
筋トレをする日では筋トレ前か後の空腹時に摂取するのが良いでしょう。
筋トレをしない人では、空腹時であればいつ飲んでも良いでしょう。
注意して欲しいのは、複数回に分けて摂取してほしい、ということです。というのも、一気に摂取すると思わぬ副作用が出る可能性があるからです。
筋トレと同時に一気に飲んだ方が効果があるように見えますが、筋肉が生成されるまでの時間を考えると、複数回に分けて摂取した方が効果が出る可能性もあります。
1-3.ダイエットでの摂取の仕方
ダイエットを目標とする場合は、2~4g/日摂取するのが良いと一般に言われています。摂取タイミングも複数回分けていれば特に気にしなくて良いでしょう。
ダイエットに関してはダイエットサプリを徹底調査!飲むだけで痩せる成分は?の記事を参考にして、効果の可能性が考えられているものを選ぶのも良いのではないかと思います。
摂取量について
摂取量に関してはアルギニンとダイエットに関する研究がなく、一般に言われている量を採用しました。
ダイエットを目的とする場合は2~4g/日摂取するのがよいのではないでしょうか。
摂取タイミングについて
摂取タイミングは複数回に分けてさえいれば特に気にする必要はないでしょう。
というのも、ダイエットは長期的なものです。摂取時間によって大きな差はないと考えられます。毎日コツコツ続けるのが良いでしょう。
1-4.高血圧での摂取の仕方
高血圧の方では6g/日のL-アルギニンをその他の栄養素とともに空腹時に摂取するのが良いでしょう。
摂取量について
高血圧に関しては6g/日のアルギニンをタンパク質、ビタミンC、ビタミンE、葉酸、その他のビタミン、ミネラルとともに摂取するのが良いでしょう。
ナチュラルメディシンデータベース(アメリカで最も科学的に信頼されている成分栄養データベース)により、1日の目安が6mgとして指摘されています。
摂取タイミングについて
高血圧においては空腹時であれば時間を特に気にしなくても良いでしょう。
アルギニンは空腹時に最も吸収されやすいと言われており、高血圧の解決には時間がかかるからです。摂取タイミングを特に気にせず、続けることをまず優先しましょう。
1-5.精液を増やしたい場合の摂取の仕方
精液を増やしたいという目的に関しては、2~4g/日摂取するのが良いと一般に言われています。摂取タイミングは空腹時であれば気にしなくて良いでしょう。
摂取量について
精液を増やす場合は2~4g/日摂取が良いでしょう。ただし、これに科学的な根拠はありません。
精液の成分の80%はアルギニンですが、アルギニンを取った結果精液が増えたという研究はありません。
そのため、一般に言われている2~4g/日で摂取するのが良いのではないかと思います。
摂取タイミングについて
空腹時に摂取する以外は特に摂取タイミングを気にしなくても良いでしょう。
精子が作られるまでに約80日間かかります。すぐに効果が現れるものではありませんので、吸収されやすい空腹時に摂取するよう心がけるだけで良いでしょう。
1-6.勃起不全での摂取の仕方
勃起不全では5g/日を6週間以上摂取しましょう。これ以下では効果がない可能性があります。タイミングに関しては空腹時であれば時間は気にしなくて良いでしょう。
効果や活用法などについて詳しく知りたい方はアルギニンと精力について知っておくべき科学的に正しい知識を参考にしてください。
摂取量について
器質性勃起不全の患者において、5g/日を6週間続けた結果、勃起不全が改善したという研究があります。
実験方法:EDの患者50人をプラセボ群とL-アルギニン摂取群にわけ、L-アルギニン摂取群では5g/日を6週間投与した。
実験結果:投与群29人のうち9人(31%)で勃起不全の改善が見られた。(プラセボ群では11%)また、これ以下の濃度では効果がなかった。
EDの改善を目的にする場合では必ず5g/日摂取するようにしましょう。
摂取タイミングに関して
空腹時に複数回摂取するようにすれば摂取タイミングはそれほど気にしないで良いでしょう。
摂取タイミングに関しては、研究がありませんでした。6週間以上摂取して効果があったということから考えると、アルギニンは即効性があるものではない可能性が高いです。毎日空腹時に複数回にわけて摂取するのが良いでしょう。
1-7.育毛での摂取の仕方
アルギニンを育毛に用いる場合は1日4gを複数回に分け、就寝前と空腹時に摂取するのが良いでしょう。
摂取量について
4g/日が良いでしょう。
育毛にアルギニンが効果的という研究は存在しませんでした。しかし、成長ホルモンを増やすことから、育毛に効果があるのではないかと一部で言われています。成長ホルモンを増やす実験では4g/日摂取していました。そのため育毛目的でも4g/日の摂取が良いのではないかと思います。
摂取タイミングについて
就寝前と、空腹時に分けて摂取するのが良いでしょう。
理由は身長を伸ばしたい場合と全く同じで3つあります。
- アルギニンは空腹時に最も吸収されやすいと言われている
- 成長ホルモンは夜の22時から2時に多く分泌される
- 一度に多く摂取すると思わぬ副作用を招く恐れがある
これらのことを考えると、就寝前と空腹の時に分けて摂取するのが一番良いように思います。
1-8.認知症での摂取の仕方
老人性認知症では1.6g/日を3ヶ月摂取するのが良いでしょう。
摂取量について
認知症には1.6g/日摂取するのが良いでしょう。
ナチュラルメディシンデータベース(アメリカで最も科学的に信頼されている成分栄養データベース)により、1日の目安が1.6mgとして指摘されています。
ただし、まだ科学的データが不十分です。その点にだけは注意しましょう。
摂取タイミングについて
認知症においては空腹時であれば時間を特に気にしなくても良いでしょう。
認知症の解決には時間がかかるため、摂取時間は大きな影響はないでしょう。摂取タイミングを特に気にせず、続けることをまず優先しましょう。
1-9.その他
その他の悩みに関して、アルギニンを利用される方もいらっしゃいます。そういう方のために簡潔にその他の悩みでの摂取量について、論文等を元にまとめました。
- うっ血性心不全:6~20gを3回に分けて摂取するのが良い(ただし、量が多いため副作用に注意)
- 狭心症:3~6g/回を1ヶ月3回、最長1ヶ月摂取(量が多いため副作用に注意)
- 狭心症における硝酸塩耐性の予防:700mg/回を1日4回摂取
- 糖尿病患者におけるLDLコレステロール値低下:14g/日を2回にわけて6週間摂取(量が多いため副作用に注意)
- 間質性膀胱炎:0.5mg~1.5g/日を3ヶ月摂取
これ以外にアルギニンを利用したい等ありましたらお問い合わせよりご連絡ください。調査いたします。
2.効果的にアルギニンを摂取するための食事・サプリメントの活用法
これまでアルギニンの摂取量をそれぞれ解説してきました。ここでは効率よくアルギニンを摂取するために多く含む食事や、サプリメントの活用法を解説しました。
ぜひ参考にして、目安のアルギニンを摂取する手助けにしてください。
2-1.食事での摂取
アルギニンを多く含む食材としては、落花生や鶏ムネ肉、カツオ節などがあります。
以下でアルギニンを多く含む食材についてまとめてあります。
食品名 | アルギニン(mg/100g) |
---|---|
湯葉 | 4400 |
かつお節 | 4300 |
高野豆腐 | 4100 |
落花生 | 3200 |
きな粉 | 2800 |
そら豆 | 2400 |
カシューナッツ | 2300 |
クルマエビ | 2000 |
鳥むね肉 | 1500 |
豚ロース | 1500 |
2-2.サプリメントでの摂取
サプリメントを利用する場合は、食事での摂取量が1~2g/日あることを知った上で、摂取量を決めると良いでしょう。
例えば、高血圧の場合、6g/日摂取が目標ですので、サプリメントでは4~5g/日にとどめておきましょう。
そうすることで、過剰摂取による副作用を回避することができます。
3.安全に摂るための知識
健康をしっかりと守るために、副作用について知っておくと良いでしょう。
アルギニンは副作用はほとんどありませんが、20g/日を超える過剰摂取の場合や、人により副作用が出ます。代表的な副作用としては吐き気や頭痛、腹痛などです。
副作用についてさらに詳しく知りたい方はアルギニンの副作用|安全に使うための副作用の知識と対処法で解説していますので、参考にしてみてください。
安全に使うために以下の4つのポイントに気をつけておきましょう。
- 20g/日以上摂取しない
- 15歳以下ではサプリからの利用はせず、食事で摂取するようにする
- ヘルペスや低血圧では症状を悪化させる可能性があるのでサプリ等を使わないようにする
- 手術2週間前はアルギニンは摂取するべきではない
これらをしっかり守ることで、安全にアルギニンを利用できます。必ず上の4つのポイントを頭に入れて守りましょう。
4.まとめ
アルギニンの摂取量や摂取タイミング、どれくらいの期間摂取するべきか解説してきました。
アルギニンの効果をより発揮するためにも、ぜひ摂取量について抑えておきましょう。
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