サプリメントを使うことでどんな副作用があるのだろうか、実際に使っているサプリメントは安全なのだろうかとお思いではないでしょうか。
健康になるために使うサプリメントで、逆に副作用が出てしまうのは不安ですよね。
結論から言うと、サプリメントには副作用があります。しかし、正しい選び方や使い方をしておくと、副作用の大半を予防することができます。
この記事では、サプリメントで副作用が起こる原因や、安全なサプリメントの選び方・使い方、それぞれの成分ごとの確認されている副作用を解説しました。
是非、サプリは安全だという誤解をただし、安全にサプリメントと向き合ってください!
目次
1.「サプリメントは薬じゃないから安全」は大きな誤解です
サプリメントは薬じゃないから安全だと思っている方が非常に多いかと思います。
しかし、サプリメントにも副作用はあります。ひどい事例では死亡事故も起こっています。
サプリメントは薬じゃないから安全という誤解を正し、サプリメントを選ぶ際にも安全性を重視しましょう!
1-1.サプリメントによる死亡事例
サプリメントによる死亡事故の例として「トリプトファン事件」という事件があります。
この事件では、必須アミノ酸のトリプトファンのサプリメントを飲んだ人で、健康被害は1500人以上、死亡例は37件という大惨事でした。サプリメントの製造時に含まれた不純物や過剰摂取などが原因と考えられていますが、正確な原因ははっきりとわかっていません。
トリプトファンは、体に必要なアミノ酸で安全と考えられていました。そのような栄養素でも副作用により死亡事例が起こりうることは知っておいた方がいいでしょう。
1-2.サプリの副作用の原因
サプリメントによる副作用の原因としては以下の4つが考えられています。
使用しているサプリメントが安全ではない
製品によっては、主成分が安全な量以上含まれていたり、不純物が含まれています。また、そもそも安全ではない成分が多く含まれている場合もあります。それが原因で副作用が出ることは非常に多いです。
過剰摂取
ビタミンやミネラルといった安全と考えられている成分でも、過剰摂取すると下痢や肝障害といった副作用があることがわかっています。どのような栄養素であれ、過剰摂取しないようにしましょう。
薬との相互作用
ほぼすべてのサプリメントにおいて、薬との組み合わせは非常に危険です。薬の効果を弱めたり強めたりすることがわかっています。治療に影響を与えるので、薬を利用している方はサプリメントを利用しないでください。
間接的な悪影響
サプリメントの効果を信じすぎるために、手遅れになって病院に来る方が最近増えています。病気の治療のためにサプリを利用しないでください。サプリメントの主な役割は健康維持です。
2.副作用が出にくい!安全なサプリの選び方と使い方
サプリメントでも副作用が起こりうることは知っていただけたかと思います。
それを踏まえたうえで、どうすれば安全にサプリメントを選び、利用できるのかをお話していこうかと思います。
2-1.安全なサプリの選び方6ヶ条
安全にサプリメントを選ぶために、当サイトでは厚生労働省の資料、医学論文をもとに以下の6つのチェックポイントを見ることを強く推奨しています。
- 目的とする栄養素について、トクホ・栄養機能食品があれば、そちらを選ぶ
- 成分名・含有量・お問い合わせ先が書かれているか調べる(特に○○抽出物に注意!)
- 製造方法がしっかりしている(GMP基準準拠かどうか)
- 個人輸入・海外製品ではないかチェック
- 魅力的な表現(受賞歴や人気ランキング1位など)に要注意しておくこと
- 科学的な根拠がない効果を目的に選ばない
詳しくは安全なサプリメントの選び方の記事で解説しています。
これらの基準でサプリメントをチェックするだけで、多くの安全でないサプリメントを回避することができるでしょう。サプリメントを選ぶ際には必ずこれら6つのチェックポイントを確認してみてください。
2-2.副作用が出にくい使い方
副作用が出ないために気を付けてほしい使い方は4つです。
- 必ず商品に書かれている用量用法を守る
- 妊婦・子供・老人・病気の人では、自己判断でサプリメントを利用しない
- 薬を利用している時はサプリをやめる
- 複数のサプリメントを利用しない
これらを守るだけで、副作用による危険性が大幅に減ります。
用量用法を守る
過剰に摂取したからといって効果が出やすくなるわけではありません。むしろ副作用が出る可能性が高まります。
妊婦・子供・老人・病気の人
これらの人では倫理上の問題から実験を行うことが非常に難しいです。そのため、十分なデータが得られておらず、安全とはいいがたいです。特に妊婦さんの場合はおなかの赤ちゃんへの影響もあり、サプリメントは医師の判断無く利用してはいけません。
薬を利用している人
薬との相互作用により、薬の効果を強めたり弱めたりすることがあります。治療に影響を与えることはもちろん、最悪の場合命にかかわるケースもあります。薬を利用している人では絶対にサプリメントを利用しないでください。
複数のサプリメントを利用しない
多くのサプリを利用したほうがより健康になれるというイメージがあるかもしれません。しかし、サプリを多く使うと成分同士の相互作用により、思わぬ副作用が出ることが考えられています。サプリメントを利用する際は、必ず複数のサプリの利用はやめておきましょう。
3.各成分ごとの副作用と薬との相互作用一覧
代表的なサプリメントに含まれる成分の副作用について表にしました。このような副作用があるんだ、とサプリメントを使うかどうか判断するときの参考に利用してください。
表に載っておらず、副作用を知りたい成分がございましたらお問い合わせよりご連絡ください。
- 妊婦さん、薬を使っている人、病気の人では必ず医師の方に相談のうえでサプリメントを利用してください
- 全ての副作用、相互作用が載っているわけではありません。体調が悪くなったらすぐに病院に行きましょう
- 50音順に並んでいますので、目的の成分までスクロールしましょう
成分名 | 副作用 | 医薬品との相互作用 |
---|---|---|
亜鉛 |
|
|
アサイー |
| 不明 |
アルギニン |
|
|
イチョウ葉 |
|
|
ウコン |
|
|
カリウム |
|
|
カルシウム |
|
|
カルニチン |
|
|
グルコサミン |
|
|
コエンザイムQ10 |
|
|
コラーゲン |
| 不明 |
タウリン |
|
|
豆乳 |
|
|
ヒアルロン酸 |
| 不明 |
ビタミンA |
|
|
ビオチン |
| 不明 |
ビタミンB12 |
|
|
ビタミンC |
|
|
ビタミンD |
|
|
ビタミンE |
|
|
ビタミンK |
|
|
ブルーベリー |
| なし |
プラセンタ |
| 不明 |
マカ |
| 不明 |
葉酸 |
|
|
リコピン | 適量ならほとんどの場合で安全です 前立腺がんの方では悪化の恐れがあります 妊娠中・授乳婦では食事からの摂取は安全ですが、サプリでの摂取は安全性が確認されていません。食事から摂取するようにしましょう。 | 不明 |
レスベラトロール |
|
|
ローヤルゼリー |
|
|
参考文献:ナチュラルメディシン・データベース
4.まとめ
この記事ではサプリメントは安全だという誤解を正し、適切にサプリメントを使っていただくために執筆しました。
サプリメントは、健康を維持するうえでとても役に立つものです。しかし、利用法や選び方を間違えると途端に危険になってしまいます。健康を得るためのもので逆に健康に害が生まれるのはもったいない事ではないでしょうか。
この記事を読んで、サプリメントの副作用と安全な使い方について、しっかりと活用していただけると幸いです。
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